多方面で活躍された一卵性双生児のオネェ系タレント、おすぎとピーコの二人。近年はテレビで姿を見かける機会も減ったように思えますが、ネットニュースなどでは時折二人の現在の様子が報道されています。
今回は近年のおすぎとピーコの二人について紹介します。
目次
おすぎとピーコ 現在は？
現在78歳のおすぎさんとピーコさん。二人の現在について、端的に言うと「二人は認知症となり、それぞれ別の施設で暮らしている」という状況です。おすぎさんは認知症の症状が出た人たちで共同生活を送る「グループホーム」で、痩せてしまってはいたものの背筋を伸ばし、介添えなしで歩き、穏やかな日々を送っているようです。一方のピーコさんは一時期行方不明とも報道され、現在はおすぎさんとはまた別の施設に入所しているはずですが詳細は明らかになっていません。
2021年12月に始まった「約50年振り」の兄弟同居
兄弟で人気を博した二人は、年齢を重ねるうちに方向性の違いが生じ、東京で活動するピーコさんと福岡に拠点を移したおすぎさん、それぞれ分かれて暮らしていました。しかし2021年の夏ごろ、おすぎさんに認知症の初期症状が見られるようになり、一人での生活が困難に。横浜市内のマンションで、約50年振りに兄弟二人での共同生活が始まりました。
老々介護の残酷な現実
若い頃は仲良しだった二人、おすぎさんは「老後はピーコと暮らしたい」と語り、ピーコさんもいざおすぎさんの面倒を見なければならなくなった際には、満更でもない様子だったそう。しかし、同居開始後にこれまでと違うおすぎさんの姿に直面したピーコさんは大きなショックを受け、おすぎさんに冷たく当たってしまうことも多かったといいます。認知症の症状が予想以上に進行していたおすぎさん、また、ピーコさんの方にも認知症の症状が出始めていて、記憶力は低下、感情の起伏は激しくなり、抑えられずにおすぎさんを罵倒するようなことも日常茶飯事でした。
わずか3ヶ月で終焉を迎えた共同生活
ピーコさんに追い出され、街を徘徊するおすぎさんが警察に保護される、なんてこともあったそう。当然ピーコさんは「このままでは駄目だ」と考え、おすぎさんを認知症患者の施設に入所させることに決めました。怒りはしながらも、本心ではおすぎさんのことを大切に思っていたピーコさん、この決断は悩みぬいた末での苦渋のもの。おすぎさんの施設も、ピーコさんが知人と共に、「安心して暮らせるように」と探した場所でした。
決断はピーコに大きな傷跡を残した
施設への入所で穏やかな日々を手に入れたおすぎさん。しかし、弟の「老後は二人で暮らしたい」という思いを守ることができなかったピーコさんは、この決断に罪悪感を抱き、一人きり静かな自宅で過ごすうちに、その罪悪感に苛まれて苦しむようになりました。次第にピーコさんは、「おすぎは死んだ」などと事実ではないことを周りに言いふらすように。ピーコさんの認知症もさらに進み、おすぎさんの居場所もあやふやになって、弟の面会に行くこともなくなってしまいました。
窃盗罪で逮捕されたピーコ
次第に生活は荒んでいき、身の回りのことができなくなってしまったピーコさん。2023年3月25日、買い物に訪れた店で万引きし、窃盗罪で逮捕されてしまいました。本人にはもはや善悪の判断もつかない状態で、逮捕前から万引きを繰り返していた疑いもあるのだとか。逮捕時に本人は「クレジットカードで支払った」と語っており、万引きをした自覚も無いのかもしれません。逮捕後に行政の担当者が代理人弁護士と話し合った結果、ピーコさんも施設に入るという方針になったそうです。
「弟とは違う施設で」
施設入所の話を聞く中で、ピーコさんは「弟とは違う施設に入りたい」といったニュアンスのことを、繰り返し言っていたそう。大切な弟を傷つけた同居生活がトラウマになっているのか、それとも先におすぎさんを施設に入れた手前、同居生活には抵抗があったのか、ともすれば「今生の別れ」になるかもしれない決断を、認知症に蝕まれる中でピーコさんは選んだのでした。
おすぎとピーコ、進行するお互いの認知症のシビアな現実 別々の施設に入り「今生の別れ」 (msn.com)
最後に
今回はおすぎとピーコのお二人の現在の様子について紹介しました。
認知症によって引き裂かれた兄弟の絆。せめて、今後お二人が穏やかに過ごせることを祈るばかりです。
