日本の野球は人気スポーツの一つで、日本のプロ野球を知らない人はいないでしょう。野球で盛り上がっている国は多いですが、中国の野球に関する情報はなかなか聞きません。今回はそんな中国 プロ野球・中国野球について調べてみました。
目次
中国野球の歴史
ここからは中国野球について振り返っていきましょう。始まりから現在までの歴史を簡単にご紹介していきます。
中国野球の始まり
中国に野球が伝わったのは100年以上前と言われ、アメリカや日本への留学生、アヘン戦争後にやってきた宣教師によって伝えられたと言われています。1959年の第一回全国運動会で30以上のチームが争いましたが、その後の文化大革命で野球文化は衰退しチームも解散していったようです。
リーグの結成
1970年代に入ると北京や上海などの都市で再び野球チームが結成され始めます。大きな影響を与えたのは2008年に行われる北京オリンピックが大きく後押ししたと言われています。現在は十数のチームが存在し、その中でも強豪とされる北京市・天津市・上海市・広東省のチームが新リーグを結成し、2002年にCBL(中国野球リーグ)として発足し、2003年にはMLB(メジャーリーグベースボール)と提携しました。
リーグ戦
2005年のシーズンに入るとCBL新規加入決定戦に勝ち抜いた中国ホープスターズ(江蘇ヒュージホーセス)と四川ドラゴンズの2チームがリーグへ加入、2006年には2地区制を採用、2007年には中国棒球協会がニューヨーク・ヤンキースとコーチの派遣などの協力関係を締結し、ヤンキースは野球アカデミーを設立。2009年には河南が加盟と盛り上がりを見せていましたが、2009〜2011年はスポンサーの日本企業が次々と撤退した為、リーグ戦の規模が縮小し小規模リーグとなりました。
中国プロ野球連盟の登場と消滅
2012・2013年にはリーグ戦は行われず、2014年からリーグ戦が再開されましたが年々規模が小さくなり2017年には再びリーグ戦が行われず、2018年には復活しましたがCNBL(中国プロ野球連盟)の設立準備の関係で期間はわずか1週間で終了、翌年2019年にCNBLが発足しましたが、その後のコロナ禍による3年間のリーグ戦中止や2023年には中国野球リーグが復活したことにより、わずか1シーズンで消滅する形となりました。
中国野球球団
中国野球の球団は以下になります。
- 北京タイガース
- 天津ライオンズ
- 広東レパーズ
- 江蘇ヒュージホース
- 上海レッドイーグルス
- 四川ドラゴンズ
- 河南ウォリアーズ
- 山東ブルーホエール
- 河北ブームベアーズ
- 天津体育学院
野球の人気が他のスポーツに比べ少ないことから、野球業界は伸び悩んでいるようです。
野球選手の給料
そんな中国の野球選手のお給料はどのくらいなのでしょうか。調べてみたところ以前は公務員ということで平均すると月給30万円程度だったようですが、現在は球団からもプラスで報酬を支払うような動きもあるようです。
まとめ
意外と知られていない中国野球について振り返ってみました。人気のないスポーツであれば難しいのかもしれませんが、大国中国の中国野球が日本やアメリカのように盛り上がりを見せると大谷翔平選手のような選手が生まれるかもしれません。今後盛り上がりを見せて野球業界を盛り上げていって欲しいものです。